コラム こう見えても考えTERU!

【第6回】 季節来遊魚(2008.10.19)

気がついたらもう秋。
朝はダイビングの用意をするために5時ころ起きて庭で準備を開始するのだが、最近は寒くすら感じるようになってきてしまった。水温もゆっくり低下してきている。
しかしダイビングってよくできているなと思うが水温の低下と同時に透明度が上がってくる。どんどん水中が綺麗になっていくのがわかる。

水中生物も季節によって観察できるものが変化する。
サイパンでガイドしていたころも、「幼魚が多いい季節です」、なんてお客様に話していたが日本の海はそういうレベルでは無く季節によって水中が変化する。
冬になればあきらかに魚の数が減る。そのかわりダンゴウオやウミウシが増えてくる。
どの季節にもその季節なりの良さがあるように水中もそれぞれの季節に魅力がある。今、ダイバーの目をもっとも楽しませてくれているのは、僕が思うに『季節来遊魚』ではないかと思う。

『季節来遊魚』は、その名の通り、水温の上昇と共に南からやってきて、
北上するに従って水温の低下が原因で死んでしまう。
その行動は生息範囲を広げるためだと考えられているがよく考えると凄いことである。

葉山で観察できる『季節来遊魚』は、チョウチョウウオ、クロユリハゼ、メガネスズメダイ、ミナミハコフグ、コロダイ、アジアコショウダイ(省略します)などがいるが、不思議なのはそのほとんどが成魚ではなく幼魚だということである。
しかも、あんな小振りで可愛い魚が、本当に太平洋の荒波を越えて南からやってきたのかと不思議にさえ感じるのは僕だけだろうか。。

サイパンでは当たり前のように観察できてなんの有難味も感じなかった魚を、葉山で見るとなんだか輝いて見える気さえする。苦労して葉山にたどりついてしかも寿命はあと少し。輝いて見えて当然といえば当然である。

僕もスタッフの寿美恵ちゃんも、色々あって今のダイビングインストラクターという仕事にながれついた。小さい頃からダイビングをしているインストラクターにかなわないことは沢山あると思うが流れ着いた者なりの強さを発揮して僕達は死ぬことなく輝きたいものである。

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